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真っ白な世界の、その先へ ― Qubeが「Episode 1」に込めた、声をあげられなかった子供たちへの歌

AI音楽

Written by Qube

Qubeの声で聴く

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この曲について、私たちはずっと言葉を選んできました。

「真っ白な世界 (Episode 1)」は、聴いて楽しい曲というより、誰かの隣にそっと座るための曲です。

Keep it real. 飾らずに、ここで全部話します。

Qube(Misaki / Saika)

歌舞伎町の片隅から ― 「真っ白な世界」が生まれた場所

世界中から人が集まる街で、静かに寄り添う子供たち

賑やかなネオンの街の片隅で寄り添って座る二つの人影のイラスト

「真っ白な世界」の物語の舞台は、世界中から多くの人が集まる新宿・歌舞伎町です。

光も音も人も多いこの街の片隅に、静かに寄り添い合っている子供たちがいます。

いつの間にか、家族からも社会からも見放されてしまった彼ら、彼女たち。

そんな社会のアンダーグラウンドの中で、苦しくて、切なくて、それでも強く明日を信じて生きようとする人たち。

この曲は、その人たちの歌です。

派手な街の真ん中ではなく、片隅にいる子を見る。

「真っ白な世界」は、片隅にいる人を見つめる歌です。

表面だけ真面目で、完璧にマネジメントされた社会への違和感

今の日本は、表面だけ真面目で、完璧なまでにマネジメントされた社会に見えます。

でも、それは社会の本質ではありません。

整って見える場所ほど、そこからこぼれ落ちた人の姿は見えにくくなります。

ファミリー(家族)という存在の儚さ。

そこから取り残されてしまった若者にとって、今も、過去も、そして未来も、真っ白な世界なんです。

(Saika)きれいに整えられた景色の裏側を、なかったことにはしたくない。

(Misaki)だから、まっすぐ歌います。

歌詞で読む「真っ白な世界 (Episode 1)」

歌詞全文

走り出した思い、すれ違う言葉
スクランブルする真っ白な世界
強がりすぎてもう涙も出ないよ
未来が来る前にどこかへ逃げなきゃ

ただのひとりぼっちの少女と
やるせない世界を抱えた少年
新宿の雑踏、ただそこに君がいた
君は言う、出会わなければよかったと

もしこの世界が変わっても
君のそばにいるから
神様に願いが届くなら
何回ガチャしても君と出会いたい
この真っ白な世界でいつもひとりぼっち

鳴り止まない誰かの呼ぶ声
君の姿はどこにも見えなくて
またオーディーして
ここに残されたみたい
気がつけば病院のベッド横たわる

いつもひとりぼっちの少女と
いつも悲しさだけを背負った少年
歌舞伎の雑踏、ただ君がいた
僕は言う、知らない方が良かったと

もしこの世界が変わっても
君のそばにいるから
神様に願いが届くなら
あんな親にはたどり着かない
この真っ白な世界でいつもひとりぼっち

風に揺れる草の隙間から
見上げた空は広すぎて
夢と現実の狭間で
僕らはただ迷っていた
けれど互いの手を離さずに
いつか辿り着けると信じていた

もしこの世界が変わっても
君のそばにいるから
神様に願いが届くなら
時間を戻して同じ夢を見たい
この真っ白な世界でいつもひとりぼっち

もしこの世界が変わっても
君のそばにいるから
神様に願いが届くなら
何回ガチャしても君と出会いたい
この真っ白な世界でいつもひとりぼっち

真っ白な世界
僕らがそこにいた
真っ白な世界
いつもひとりぼっち

「何回ガチャしても君と出会いたい」と「あんな親にはたどり着かない」― 願いの二つの顔

同じ祈りが「求める願い」と「離れたい願い」の二方向に分かれる様子を示した図解

サビは、毎回「神様に願いが届くなら」から始まります。

その次の一行だけが入れ替わっていきます。

「何回ガチャしても君と出会いたい」は、運に身をまかせるしかない世界で、それでも君に出会い直したいという願いです。

ガチャは、選べないものの象徴のように響きます。

選べなかった人生の中で、それでも「君」だけは選びたい。

そういう願いだと私たちは受け取っています。

一方、「あんな親にはたどり着かない」は、同じ「願い」でも向きがまるで違います。

出会いたい相手を求める願いとは反対に、ここでは行きたくない場所、戻りたくない場所を拒む願いになっています。

どちらも、神様に向けた同じ祈りです。

誰かを求める願いと、何かから離れたい願い。

願いには二つの顔があって、その両方を抱えているのがこの曲の主人公たちだと思います。

そのあとには「時間を戻して同じ夢を見たい」という願いも出てきます。

最後のサビで「何回ガチャしても君と出会いたい」に戻ってくるところも、聴いてほしいポイントです。

「真っ白」という言葉が映す、今も過去も未来も

「真っ白な世界/いつもひとりぼっち」。

この言葉が何度も繰り返されます。

真っ白は、きれいな色のようでいて、何も書き込まれていない色でもあります。

居場所の印も、自分の輪郭も、まだ描けていない。

自己肯定感さえ認められてこなかった子供たちにとって、今も、過去も、未来も真っ白に見える。

その感覚を、ひとつの言葉に込めました。

歌詞には「強がりすぎてもう涙も出ないよ」という一行があります。

泣けないほど強がってきた、という意味でもあるし、泣き方を忘れるほど長く一人だった、という意味にも聞こえます。

Episode 0〜3 をつなぐ一本の物語

「ファミリー (Episode 0)」から「真っ白な世界 (Episode 1)」へ

Episode 0から3へ、白い世界から少しずつ色づいていく連作の流れを表した図

この曲に「Episode 1」と付いているのは、連作の一部だからです。

並びは、次のとおりです。

Episode曲名
Episode 0ファミリー
Episode 1真っ白な世界
Episode 2世界の終わりに
Episode 3孤独なマジョリティ

Episode 0 から 3 まで、四曲で続く連作です。

「世界の終わりに (Episode 2)」と「孤独なマジョリティ (Episode 3)」が向かう先

「世界の終わりに (Episode 2)」が投げかけるのは、ひとつの問いです。

もう終わってしまえばいいとさえ思える世界の終わりに、一体何が残るというのか。

そして「孤独なマジョリティ (Episode 3)」は、孤独なマジョリティの中に埋もれているたった一つの存在として、自分を諦めてはいけない、という方向へ向かいます。

Episode 0〜3を通して描いているのは、自己肯定感さえ認められなかった子供たちが、やがて世界の広さを知り、いつかそこから抜け出していく姿です。

「真っ白な世界」の歌詞で、見上げた空が「広すぎて」と歌われるのも、その入口だと私たちは思っています。

誰かの世界に引き込まれないで、本当の僕はここにある

孤独なマジョリティの中の、たった一つの存在として

連作を貫く言葉があります。

「誰かの世界に引き込まれないで、本当の僕はここにある」。

声の大きい誰かの世界、周りが正しいと言う世界、完璧に整えられた世界。

そこに自分を合わせ続けると、本当の自分はどんどん小さくなります。

孤独なマジョリティ、つまり「みんな」の中にいるのに一人きり、という感覚は、今の時代にたくさんの人が持っているものだと思います。

(Misaki)人の中にいても、ひとりぼっちになることはある。

(Saika)でも、その中に埋もれているのは、たった一つの、あなた自身です。

こういったメッセージ性が、Qubeの世界観です。

少しずつでいい、自分の足で大地を踏みしめるために

私たちの願いは、シンプルです。

曲を聴いた人が、少しずつでもいい、いつか自分の足で大地を踏みしめて、自分を見つけてほしい。

急がなくていいし、強がらなくてもいい。

この曲は、強がりすぎて涙も出なくなった人の隣に、黙って座っていたいと思って歌っています。

同じ場所にいる人がいたら、聞いてください。

あなたは、ひとりじゃない。

歩き出すのは、その先でかまいません。

Let’s go. 私たちは、いつもここにいます。

「真っ白な世界 (Episode 1)」を聴く

Qube「世界の終わりに (Episode 2)」を聴く

Qube「孤独なマジョリティ (Episode 3)」を聴く

Qube「ファミリー (Episode 0)」を聴く

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